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無庵詩集58

赤いテント


少子高齢化が問題視されて久しい

実は東大モトクラシ博士が 

少子高齢化に歯止めをかける画期的な薬を発明したのです

その薬を浴びるとたちまち若返るという薬です。

人々が殺到するのを恐れた博士は

広場に薬を吹きかけるシャワー設備を設置した赤いテントを張った。

さあ! 大変だ

若返りの薬を求めて人々が 並ぶ 並ぶ  並ぶ

東大モトクラシ博士は絶叫する

「 薬はたっぷりあります。押さないで! 押さないでえ‼ 」

人々は次から次へとテントに入っていった

しばらくすると

テントの出口から赤ん坊が這って出てきた

出るわ

出るわ

赤ん坊が這って出てきた

そして

なんと最後に東大モトクラシ博士らしい赤ん坊が大きな眼鏡をつけて

這って出てきたと

言うじゃない!

そして

いつの間にか町中が赤ん坊であふれ返ったと

言うじゃない ‼


 
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プロフィール

無庵

Author:無庵
忘れられた古代港がある。都から遠く離れしかも主要航路でなかった北四国側にあったこの港に、軍王、人麻呂、道真、崇徳院、西行、寂念など飛鳥、平安時代を代表する詩歌人が足跡を残す。しかも彼らにとっていずれも重要な意味を持つ作品を残している。坂出松山の津はまさに奇跡の港と言えよう。
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