fc2ブログ

記事一覧

菅原道真詩集011 翫梅華,各分一字 探得勝字。

011 翫梅華,各分一字 探得勝字。
梅樹花開剪白繪 
春情勾引得相仍 
狂風第一吹狼籍 
叱叱忩忩意不勝
梅樹(ばいじゅ)花開きて白き繪(かとり)を 剪(き)る
春情(しゆんじょう)勾引(こういん)されて相仍(あひよ)ること
得(え)たり 的礫(てきれき)として鮮明に咲いている
春一番の激しい風吹きて狼籍(ろうぜき)ならせば 
叱叱忩忩(しつしつそうそう)意(こころ)勝(た)へざらまさし
梅の花は白いかとりのきぬを剪(き)ったように的礫(てきれき)として鮮明に咲いている。ところが春一番の激しい風が吹き、白梅の花が風に吹きいためられ目も当てられない。梅の花を失う心の痛みに耐えられない

関連記事
スポンサーサイト



プロフィール

無庵

Author:無庵
忘れられた古代港がある。都から遠く離れしかも主要航路でなかった北四国側にあったこの港に、軍王、人麻呂、道真、崇徳院、西行、寂念など飛鳥、平安時代を代表する詩歌人が足跡を残す。しかも彼らにとっていずれも重要な意味を持つ作品を残している。坂出松山の津はまさに奇跡の港と言えよう。
ランキングに参加しています。
応援クリックお願いします!


にほんブログ村 ポエムブログ 詩集へ
にほんブログ村

これまでの訪問者数