無庵詩集64鯨
- 2023/10/04
- 07:04
無庵詩集64
クジラ ビルの谷間。
クジラがうつむき加減で顔を出す
泳ぎ上手なクジラはゆらゆらと泳いでいく
町中の人々は逃げ惑う ビルの最上階の人の目 と鯨の目があった
鯨の目は何故か悲しそうで
泣いていた
泣いていたんだ
確かに
鯨は大きく反転し
夕日に向かって
泳いでいく
ゆらりと泳いでいく
ゆらりゆらりと泳いでいく
ゆらりゆらりゆらゆら泳いでいく
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