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無庵詩集64鯨

無庵詩集64
クジラ ビルの谷間。
クジラがうつむき加減で顔を出す 
泳ぎ上手なクジラはゆらゆらと泳いでいく 
町中の人々は逃げ惑う ビルの最上階の人の目 と鯨の目があった
鯨の目は何故か悲しそうで
泣いていた
泣いていたんだ
確かに
鯨は大きく反転し
夕日に向かって
泳いでいく
ゆらりと泳いでいく
ゆらりゆらりと泳いでいく
ゆらりゆらりゆらゆら泳いでいく

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プロフィール

無庵

Author:無庵
忘れられた古代港がある。都から遠く離れしかも主要航路でなかった北四国側にあったこの港に、軍王、人麻呂、道真、崇徳院、西行、寂念など飛鳥、平安時代を代表する詩歌人が足跡を残す。しかも彼らにとっていずれも重要な意味を持つ作品を残している。坂出松山の津はまさに奇跡の港と言えよう。
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